
空間分割型可視光通信 (Pixel-level Visible Light Communication: PVLC) は、投影映像に対し、人間が知覚できない高速な明滅によってメタデータを埋め込むことができる手法です。PVLCを用いると、カメラなどの外部装置を用いた位置測定が不要であり、また位置ずれやオフセットの問題が発生しないという大きなメリットがあります。しかし、PVLCを利用した従来の投影システムでは、その技術的な限界から、データや映像をリアルタイムに更新することができませんでした。そこで、データと画像を動的な更新と、画像フレームレートと画像解像度のトレードオフを再設定できるPVLCシステムである、RPVLC (Reconfigurable Pixel-level Visible Light Communication) システムを提案しました。RPVLCシステムの設計について検討し、FPGAを用いた実装を行った上でその性能評価を行いました。
平木 剛史, 小泉 実加, 周 磊杰, 福嶋 政期, 苗村 健: “可視光通信プロジェクタの表現力向上に向けたデータ転送と光源制御の研究”, 日本バーチャルリアリティ学会論文誌, Vol. 21, No. 1, pp. 197--206 (2016.3).
小泉 実加, 平木 剛史, 福嶋 政期, 苗村 健: “可視光通信プロジェクタにおける複数光源の点滅制御,” 電子情報通信学会技術研究報告, MVE2015-11, Vol. 115, No. 125, pp. 23--28 (2015.7).
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